【読書】 テンペスト@池上永一著
最近というかずっとテレビが面白くない。
あまりにもくだらない番組が多すぎて、最近はNHKしか見なくなった。
それと同時に読書熱が再燃。
昨年末から時間があれば本を読んでます。
で、面白かった作品がこの「テンペスト」。
上下巻の分厚い本ですが、読み出すと止まらないジェットコースター本でした。
こんなに面白い本久しぶりでしたね〜。
物語は、日本で言う幕末の琉球王朝のお話。「美と教養の王国」がテーマということですが、
当時、日本と中国に二重支配されていた琉球は、武力ではなく、芸術と教養を磨いて外交を行い、国を守っていかねばならななかった故の産物のようです。
物語の主人公は、とても頭の良い少女真鶴。大人顔負けの知性を持ちながら、女というだけで、その知性を生かして王宮に入ることが許されません。
家族間の色々なことがあり、真鶴は宦官と偽って、琉球最難関の官吏登用試験
「科試」(中国の科挙と同じもの)を受け主席で合格してしまいます。
そして琉球に訪れるさまざまな困難苦難を乗り越えていく物語がジェットコースターのように繰り広げられます。
歴史事実に沿って展開しているので、ちょっとした歴史の勉強にもなると思う。
ちょうど篤姫と同じ歳くらいではないでしょうか。薩摩藩の支配を受けているので名前だけですが、島津斉彬などの名前も出てきますし。
黒船ペリーが日本より先に琉球に来ていたなんてことも知りませんでした。
しかし、物語も面白いですが、沖縄の情景の描き方が大変すばらしかった。
思わず、ああ、沖縄行きたいと思ったほど。
首里城は1度行った事がありますが、なんの予備知識もなく言ったので、中国っぽいお城だなぁと思っただけ。
今度は奥まで入って、琉球の大奥「御内原(うーちばら)」や「京の内」を見てみたい。
あとは、紅型や芭蕉布なども見てみたいなぁ。。。
この本、今年の本屋大賞にノミネートされているだとか。
絶対1位だと思う。
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●テンペスト
http://www.kadokawa.co.jp/tempest/
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