愛しのバターメロン@キムラヤ

帰省したときの忘れ物を母が宅急便で送ってくれたのですが、その中に私の大好物である

「バターメロン」が入っておりました。

このバターメロン、私の故郷のパン屋で作られているもので、「まるあじ」という

元祖メロンパンから生まれた菓子パンです。
(まるあじの写真:http://www.kimuraya-group.co.jp/story/anpan_maruaji.html

この“まるあじ”、昭和の初めに考案されてから今なお人気覚めやらぬロングヒット商品。

中の生地がふわぁっとしているのに、周りについているクッキー生地が柔らかくしっとりとしており、なんともいえない風味なのです。

昔、祖父母の家に遊びに行くと、必ずこの“まるあじ”がたくさんあり、祖母からおやつに食べさせてもらえるのが楽しみでもありました。

こちらのバターメロンは、まるあじを細長くして、間にバタークリームが挟んであるもの。

私はこのクッキー生地部分が大好きなのであるが、“まるあじ”の場合、真ん中に行けばいくほど

周りのクッキー生地と一緒に口に入れることが難しい。

バターメロンは細長いため、いつ口に入れてもクッキー生地と一緒に食べることができるのと、

バタークリームのほのかな塩気がなんとも言えず絶妙なハーモニーを奏でます。


パン一つにここまで熱く語るのは珍しいかもしれませんが、

誰かのブログで、「“まるあじ”を食べて涙が出た。」という人もいたくらい。

美味しく懐かしい味なのです。


しかし、このバターメロン、帰るたびに楽しみにしているのに、どのお店に行ってもいつも売り切れ。

まるあじは山のようにあってもバターメロンだけはいつもないのです。

家族も私が帰ってくると、このバターメロンを思わず探してくれているようで、姉などは、あると買いだめしてくれています。


でも、出来立てのバターメロンはまたさぞかし甘美な味なのだろうなと想像すると、やっぱり、帰るときは本店にできたてを

予約しておいたほうがいいのだろうか。

なんとも悩ましいパンです。

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●キムラヤ
http://www.kimuraya-group.co.jp/index.html
※銀座木村屋さんから暖簾分けされた老舗店です。

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